ずっと大好き…この恋は秘密 …



「…別に佐倉悪くないじゃん。

オレが勝手に約束させたんだから…

浅井が追いかけてきた時点で
オレの出番なんかないんだし…


佐倉は悪くないよ」


圭司の言葉にみのりが俯いたまま首を振る。


「圭司くんの気持ち知ってたくせにあたしは…

その気持ちに甘えた…」


「別にいいんじゃねぇ?

つぅか、そうしろっつったのオレだし(笑)」


わざとなのか

明るく振る舞う圭司にみのりの胸が痛む。


みのりが何度も首を振った。


「あたしは

圭司くんを傷つけた…」


俯いたままのみのりに圭司が近づく。


みのりの目に圭司の足が映り…

みのりが顔をあげた。


「振られたんだから傷ついてはいるけど…

だけど佐倉が好きなのはオレじゃねぇんだから仕方ないだろ…


オレを傷つけたって今泣いてても…

佐倉が好きなのはあいつなんだから」


圭司がみのりの目からこぼれそうになっていた涙を指ですくう。


潤んだ目で圭司を見つめるみのりを見て

圭司が目を逸らした。



圭司の目がとても切なさそうで…

みのりの胸が締め付けられる。



「オレのために2回も泣かせた。

…それだけでいいよ」


圭司がみのりの頭をポンと軽く叩いてドアに向かう。


「本当にごめんなさいっ」


その後ろ姿にみのりがもう一度謝った。


みのりの言葉に圭司が立ち止まった。


そして

振り向かずに言う。



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