ずっと大好き…この恋は秘密 …

罰ゲーム

バイトを終えたみのりは走って駐車場に向かった。


圭司の事を考えていたら
無性に浅井に会いたくなった。


大好きな人に…



運転席で微笑む浅井の姿に安心してみのりが足を止める。


ゆっくり歩いて助手席に乗り込んだ。


「何もなかった？」


助手席に座るなり
話しかけてきた浅井にみのりが少しびっくりして…

笑いながら答える。


「浅井さん…

心配しすぎ(笑)」


「だってイヴに会ったきりだろ？

あいつ何か言ってきたりしてない？」


浅井の言葉にみのりが笑いながら頷く。


「…何もされてない？」


「大丈夫で…」


敬語になりそうな言葉を慌てて止めた。


そんなみのりを見て浅井がニヤリと笑う。


「…そういや罰ゲームだったよな？

ちゃんと考えてきたんだ」


手で口を押さえたまま振り向くみのりに浅井が微笑みかける。



「知りたい？」


「…知りたくない」


目を逸らしながら言うみのりを浅井が笑う。


「なんでだよ(笑)」


「だってっ…

浅井さんなんかエッチな顔してるもんっ」


暖房が効いてる車内で
みのりの体温だけが上がり顔を赤くした。


「大丈夫だって(笑)

3回だから3秒間キスするだけ」


爽やかに笑う浅井にみのりが振り向く。


「…キス？

あたしから…？」


「そう」


浅井が頷く。






…キスくらいなら


3秒だしなんとか…




みのりがちらっと浅井を見て少しだけ身を乗り出す。


そんなみのりを見て浅井がニヤリと笑いながら言った。





「…ただし大人のな」





ドキドキして一瞬理解できなかった言葉にみのりが浅井から離れる。



「…えぇ！？

無理！絶対無理！！」


「無理とかじゃなくて罰ゲームだから(笑)

みのりに拒否権はない」





意地悪な顔してみのりを見る浅井を


みのりが困ったような顔で見つめていた。






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