ずっと大好き…この恋は秘密 …


……。


…変だな(笑)


高校から結婚するまで
それなりに色んな女と付き合ってきたのに…


人並みに恋愛してきたのに初めての感情だった。


歳が離れてるせいか?


みのりがまだ高校生だから…?


色々理由を探しながら思わず笑みをこぼした。



まぁ…

オレが離さなきゃいいだけの話か…




信号待ちになりふと隣のみのりに目を向ける。



外との気温差で曇った窓ガラスにみのりが指で落書きをしていた。


『LOVE』


その『LOVE』を囲むようにきれいにハートを書いた。



「あ…

見てたの?」


浅井に見られていた事に気づき

照れながら笑いかけるみのりのおでこを指でつついた。



「そうゆうの一回書くと消えねぇのに…」


「消えなくていいんだもん。

…浅井さんがこれ見るたびにあたしを思い出すように書いたんだもん」


可愛いことを言うみのりに
浅井が思わず吹き出した。




『みのりが離れていきませんように』


そんな情けない願い事はみのりには聞かせられなかった。



神頼みなんて情けねぇけど…

一応、念のため。



強く願えば叶うなら…


オレの願い事は間違いなく叶うだろうな…


強く、強く願ったから…




みのりに流されて
思わず神様の存在を信じてしまった自分に

少しだけ笑った。




みのりを見るたびに目に入る

『LOVE』が


浅井の顔を緩ませる。




「おみくじできなかったなぁ」


隣でつぶやくみのりに
浅井が笑った。



「ガキ(笑)」






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