ずっと大好き…この恋は秘密 …


翌日も図書室に誘ってくれた祐が自転車置き場で待っていた。


自転車置き場には結構の数の自転車が置いてあるが
みんな部活で学校に来ているだけで

校舎に入る生徒はほとんどいなかった。



「おはよ〜」


祐の笑顔にみのりも笑顔を返す。



「…何かあった?」



自転車を置いて図書室に向かう途中で

祐が聞いた。



「ないけど…なんで?」


「なんとなく…

昨日とちょっと違う気がして…


何もないならよかったけど」



祐の言葉にみのりが祐の腕を抱きしめて笑いかける。


「ありがと…

心配してくれて」



そして小声で付け加える。


「あのさ、実は相談があるんだ…」



みのりの言葉に祐は首を傾げた。


「何?

あ、宿題終わんないから写させてって?」



「違うよっ!

宿題は…多分大丈夫。



そんなんじゃなくて…

浅井さんの事」



浅井の名前を口にしたみのりの赤らんだ顔を見て…


祐が目を丸くする。





「…告白するの?」





祐の顔を上目で見ながら…



みのりが頷いた。




「…してみようかと思って」




あまりに突然で…


祐の表情が驚いたまま固まっていた。






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