ずっと大好き…この恋は秘密 …


「ペンギンいるかなぁ…」


「そういや、みのりの今の歩き方ペンギンみたい(笑)

歩幅狭いし手パタパタして歩いてるし(笑)」




……。


ペンギン…

かわいいけどほめ言葉じゃないだろうな…




「からかってる?」


「ペンギンかわいいよなぁ。

オレ好き」


みのりがじろりと浅井を見上げると浅井が無邪気な笑顔で言った。





…知能犯?


それとも本気で言ってる?

「かわいい」とか「好き」とか…

あたしが過敏に反応しちゃうの知ってるのかな…




「…ずるい」


大人の余裕を見せる浅井の横顔を見つめながら
みのりがつぶやく。


「ん?

なに?」


波の音で消されたみのりの言葉を浅井が聞き直す。


ニコッと笑った後

みのりが浅井の耳元で大声で言った。


「ずるいっ!」


浅井が近づけてた耳を思わず離して…


「…おまえなぁ(笑)」




みのりの笑い声が砂浜に響いた。





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