ずっと大好き…この恋は秘密 …
浅井さんの答え
ケータイから聞こえてきた浅井の声に
みのりが立ち上がる。
息が詰まってなかなか声がでない。
『…もしもし?』
浅井との初めての電話に
胸を高鳴らせながら
みのりは口を開いた。
「あのっ、佐倉ですけど…
覚えてますか?」
『あぁ、覚えてるよ。
どうした?』
色々考えてた告白の言葉が
すべて飛んでいた。
何回も頭の中で繰り返した完璧な台詞が
出てこない。
でも…
伝えたいことは
たった一つ…
「…あたし
浅井さんが好きです」
みのりの口から出たのは
一番シンプルな言葉だった。
だけど
みのりが一番伝えたかった言葉…
何度も…
心の中で思った言葉が
やっと
行き場を見つけた…
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