ずっと大好き…この恋は秘密 …
夢を見た。
浅井さんと別れる夢…
2人して深刻な顔して…
あたしが『サヨナラ』って一言…
浅井さんは…
寂しそうで…
でも笑ってくれた。
あたしの大好きな優しい笑顔で…
その顔を見て…
なぜかあたしの方が泣いて…
泣いても泣いても…
涙が溢れてきて…
そこで目が覚めた。
涙が頬を伝っていた。
…夢でもすごい泣いてたっけ。
手で涙を拭う。
嫌な夢…
あたしの気持ちを表したような夢…
『夢は誰にも言わなければ正夢になる』
小さい頃から信じてて
怖い夢を見ると必ずすぐにお母さんに話した。
本当になって欲しくなかったから…
この夢を話さなければ…
現実になるのかな…
そう思った瞬間…
怖くなった。
無気力だった体に感情が湧き上がる。
あたし…
浅井さんと別れるの?
やだ…
やだよ…無理だよ。
確かにつらくて…
もう疲れた。
もうやだって…
思った。
でも…
それでも離れたくないよ…
やっぱり一緒にいたい。
つらくても…
どんなにつらくても…
それでも浅井さんがいい。
やっぱり
この恋以上に大切なものなんてない。
浅井さん以上に大切なものなんて…
あたしにはない。
傍に…いたいよ。
だって
この夢が現実になるなんて…
あたしにはきっと耐えられない…
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