ずっと大好き…この恋は秘密 …

ケータイを開くと時計が1時20分を示していた。





浅井さん寝てるよね…


でも…


みのりは浅井の番号を呼び出して発信ボタンを押した。


ごめんなさい…


でも…

今どうしても声が聞きたい。


PULL…PULL

呼び出しが始まる。


『…みのり?』


意外と早く出た浅井の声が体中に行き渡る。


まるで初めて電話かけた時みたいにドキドキしていた。


「あ…こんな時間にごめんなさいっ」


緊張のあまり敬語になってしまったが
それにも気づかないくらいドキドキしていた。


『いいよ。


…どうした?』




『どうした?』

いつも通りの優しい浅井の言葉に自然と涙が溢れる。




浅井さん…




浅井さん…




『みのり?』


「浅井さん…」


『うん?』






あたしはバカだ…


こんなに好きなのになんで離れようと思ったんだろう…


声を聞いただけなのに
こんなに気持ちが溢れてる…




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