ずっと大好き…この恋は秘密 …



「…みのり

…抱いてもいい?」


微笑みながら言う浅井にみのりの顔がどんどん赤くなっていく。


そして困った顔をして怒る。


「浅井さんのバカ。

エッチ。

せっかくロマンチックな気分だったのに!

…なんで

そうゆう事…」


後半はごにょごにょして聞き取れなくなったみのりの言葉に浅井が答える。


「だってみのりの気持ち確認しなきゃまずいかなって…


…だめ?」


小さく首を傾げる浅井にみのりが口を結ぶ。




…かわいい顔してずるいっ

あたしの気持ちなんかわかってるくせに…


意地悪…



「…そうゆう気分じゃないもん」


悔し紛れにみのりが意地悪を返した。


浅井の反応が楽しみで顔を覗き込もうとした時…


逆にみのりが車の椅子に押し倒された。



「…浅井さ…?

あっ…ちょっ…」


浅井がみのりの耳にキスを落とす。


小さく抵抗するみのりに微笑みながら

唇が首筋へと下がって…


みのりの服のボタンを外し
鎖骨の下あたりまでキスを落としてからみのりの顔を覗き込んだ。


「…その気になった?」

ニヤリと意地悪に笑う浅井が
膨れるみのりの唇に軽くキスをした。


「…意地悪」


やっと出た言葉に浅井が口の端をあげる。


「まぁな(笑)」


そう言って車を発進させる。


「え…どこに行くの?」


「ん〜…内緒」


にやける浅井を不審に思いながら

運転する浅井の横顔を見つめた。


さっきまでの不安が嘘のように飛んでいた。




やっぱりだめなんだ…


あたし…


浅井さんがいないと…



上手に息もできない。



浅井さんより大切なものなんてない…


離れたら…


あたしはきっと生きていけない…



それくらい好き…




まだまだ暗い空の下
浅井の車のヘッドライトが道を明るく照らしていた。




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