ずっと大好き…この恋は秘密 …
『…なんで?』
浅井さんの声が聞こえる。
あたしのした事は
これであってるの…?
もう
後悔してる自分がいる。
口を開くと本音が出ちゃいそうで…
口を強く結んだ。
だって…
じゃあどうすればいいの?
『嫌です』って…
いつかみたいに言えばいい?
沙紀さんに…?
そんなの…
言えるわけないよ…
1人で頑張ってきた沙紀さんに
言えるわけないよ…
だから
こうするしかないじゃん…
好きだよ…
大好きだよ…
ずっと一緒にいたいって…
何百回も思った。
クリスマスも初詣も…
願ったのはたった1つ。
『ずっと浅井さんと一緒にいたい』
それが叶うなら…
他には何もいらなかった…
何も…
何も
なくなっちゃうんだね…
優しい声も
意地悪な言葉も
力強い腕も
大好きな笑顔も
タバコの匂いも…
もう…
浅井さんが…
いなくなる。
あたしの中から…
浅井さん…
浅井さん…
離れたくないよ…
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