ずっと大好き…この恋は秘密 …

浅井が電話を切ってから
みのりがケータイを耳から離す。





なんで電話くれたんだろう…




あたしが…


泣いてるか心配になって…？




自分にいいようにしか考えられない頭をブンブンと横に振った。






…だって


浅井さんが

『またかける』

なんて言うから…





『ごめんな』


ふと、謝った浅井の言葉を思い出す。





さっきのは…


あたしの気持ちを受け入れられないから…？



だから謝ったの…？




『そんな気持ち一瞬だよ』




浅井さんは

なんであんな事言ったんだろう…




寂しそうな声してた…





みのりはさっきまでの浅井との会話を一言一言思い出した。




ケータイの着信履歴を見ると

2つ並んだ浅井の名前。


20時32分

浅井さん


12時43分

浅井さん



その画面を出したまま

みのりはケータイを抱きしめて横になった。



まだドキドキしている胸が

今夜は眠らせてくれなそうだった。






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