ずっと大好き…この恋は秘密 …


『まだ学校?』


一週間ぶりなのに
平然としている浅井に

みのりが少しがっかりする。



待ちわびていたのが

自分だけだと気付かされる。




「はい。

もう少ししたら終わりですけど…


浅井さんは空き時間ですか?」


教室の壁にかかった時計を見ると

休み時間じゃないようだった。



『今日休みなんだ。



…迎えに行くよ』





「え…?」



一瞬…


時間が止まった。



周りが騒がしいのすら忘れるほど…




『南商だろ?

…近くに公園あるの分かる?』



少し強引に話す浅井に…

みのりが混乱しながら口を開く。



「あ、はい」


『そこで待ってるよ』



みのりの返事を待たずに…



浅井からの電話が切れた。







『待ってる』






…浅井さんがあたしを?





…浅井さんに会えるの?





えぇ?!




展開の速さに付いていけずに

みのりはケータイを握ったまま


立ち尽くしていた。







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