ずっと大好き…この恋は秘密 …
少しだけ冷静を取り戻して…
ポスンと椅子に座る。
「みのり?
電話誰?」
友達の言葉にみのりが慌てて言葉を探す。
「あ、前のバイト先の先輩…」
適当な嘘を言いながら
折りたたんだケータイを見つめた。
…浅井さん
いつもとなんか違った…
なんか…
強引だった。
…強引な人は好きだけど
さっきの浅井さんは…
何かが違う…
『迎えに行くよ』
なんて…
うれしいけど…
すごくうれしいけど…
もしかしたら…
浅井さんは
あたしに伝えたい事があるのかもしれない。
なんとなく…
そんな直感がした。
浅井さんは
『サヨナラ』を
伝えたいのかもしれない…
あたしが
邪魔になったのかもしれない…
.