ずっと大好き…この恋は秘密 …
「決まった?」
メニューを見つめるみのりに
浅井が聞く。
「ちょっと待って…
どうしよ〜…
パスタもドリアもピザもみんな美味しそう…」
そんなみのりに
浅井が呆れたように笑みをこぼす。
「じゃあ3つ頼んでみんな半分こするか(笑)」
浅井はそう言うと
右手を上げてウエイターを呼ぶ。
えっ…
…半分こ?!
「えっと、シーフードピザとハンバーグドリアと
…パスタはミートソースでいい?」
急に聞かれ
みのりが慌ててうなづく。
『半分こ』
みのりの頭にその言葉だけが繰り返される。
「オレ、パスタってミートソースしか食べられないんだよね(笑)
よく子供っぽいって言われるんだ」
まだ戸惑ったままのみのりが
小さく笑顔を作って答える。
「…ホント子供みたい(笑)」
「メニュー選べない方がガキだけどね(笑)」
浅井の言葉にみのりは少し膨れた。
でも内心はそれどころじゃなくって…
『半分こ』
それって…
『間接キス』…?
みのりが運ばれてきたオレンジジュースを
ストローでかき混ぜる。
氷のカランという音が
静かに響いた。
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