ずっと大好き…この恋は秘密 …
10秒…
「うぅ…
お腹パンパン…」
みのりがお腹を抱えながら少し前のめりになった。
「これぐらいで?
おまえ育ち盛りなんだからもっと食えば?
ほら、デザートあるし」
「もう無理…
ってか、育ち盛りなんて中学で終わりましたよ(笑)
高校入ってからは1センチしか伸びてないし…
…浅井さん身長いくつですか?」
浅井は食後に運ばれたコーヒーを飲みながら
みのりをチラッと見て
視線をはずす。
「175…」
「え〜…
ウソだ(笑)」
「170だよっ
気にしてるんだからからかうな」
少し顔をひきつらせながら笑う浅井に
みのりが笑みをこぼす。
「別に低くないですよ?
あたし158だから全然気にならないし」
「…でもやっぱ175…
や、180くらいは欲しいよなぁ。
毎日牛乳飲んでんだけどなぁ…」
コーヒーを飲みながらぶつぶつ文句を言う浅井を
みのりはうれしそうに微笑みながら見つめた。
…子供っぽいところ
やっぱりかわいい
みのりがコーヒーにミルクをたっぷり入れる。
スプーンでかき混ぜると
ミルクがコーヒーの上で渦を描き溶けていった。
その様子を見て
「ブラックで飲めないなんてガキだな(笑)」
と浅井がからかった。
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