ずっと大好き…この恋は秘密 …

火曜日の誰か




みのりは

雨に濡れた体をシャワーで温めてから部屋に戻った。


シャワーを浴びている間も

部屋に戻ってからも

今日の浅井との事ばかり思い出した。



『いい匂いがする』


『教習ん時はつけてなかったよな』


浅井が自分との教習を覚えていてくれたのがうれしかった。


『ガキだな(笑)』


笑いながらバカにされるのがうれしかった。



『おまえ』

そう呼ばれるのがうれしかった。





続かない恋だって分かっていても…


それでもうれしかった。











たまに電話できれば
それだけでいいって…


本気でそう思ってたのに…



会えなくても我慢しようと思ってたのに…


今日会っちゃったから…



多分また

会いたくなる…




未来なんかない恋に

どんどん貪欲になる…






あたしは…



最低だ。





どうするべきか分かってるのに


それすらできないで…



自分の気持ちを隠せないでいる。







自分の事しか考えられないあたしは





最低な女だ…













浅井さんは…


今日どうして会ってくれたんだろう…













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