どスケベなアイツ
「麻衣ちゃん、具合悪いんか?」


「いえ…そんなんじゃあ…。」


「どら。」


そう言って私のおでこに手を当てた。


「ひゃあ!!!」


その言葉と共に、腰が浮き上がった。


「え、麻衣ちゃんどうしたん?
なんや、めっちゃびっくりしたけど…。」


私の妙な反応に、びっくりして大きく目を見開いていた。


だって…だって…


コイツのおでこに、コイツの……


違うぅ!


私のオデコに、コイツの手がぁぁ!!


「麻衣ちゃん、帰るか?」


「え…。」


「麻衣ちゃん、調子悪いみたいやし、女の子に無理さしたらあかんからな?」


さっきの子犬の時みたく、私の髪を、クシャッと撫でた。


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