どスケベなアイツ
「あの…野久保さん?」


「ごめん。今話しかけんといてくれへんか?」


ハンドルに頭を置いて静かになった。


「あの…ごめんなさい…私…そんな…つもりじゃ…。」


野久保さんに触れようとしたら、ムクッと頭を上げた。


「ちゃうねん…。
そうじゃないねん。ちょっと、放っておいてくれへんか?
理性と戦ってる最中やから…。」


「理性?」


その言葉の意味が、いまいち理解出来ないでいた。


「俺のスケベ心を追っ払ってんねん。
せやから、ちょい待っといてや?」


「わっ…分かりました…。」


急に恥ずかしくなった。


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