心温まるおくりもの


「はぁ~、疲れた」

「俺、ジュース買ってくる」

如月がベンチからたつ。

「なんか、二人っきりだね」

照れながらも視線を合わせる・・・。

「なんか無理矢理つれてきちゃってごめんね」

「いいよ、楽しいし」

「それに・・・最後の思い出にはいい」

「えっ?」

「いや、なんでもない」

なぜだか見つめ合ってしまう私たち。

「おまたせ~ってどうした?」

「べっべつに・・・」

ふいに私は七瀬くんをさけた。



その夜。

「おやすみ、如月」

「おう」

「おっおやすみ・・・七瀬くん」

「おう、ぐっすり寝ろよ」

「七瀬・・・いいのか?」

「ああ・・・。風夏をよろしくな」

「・・・・」
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