心温まるおくりもの


「あれ・・・女将さん、七瀬くんは?」

「えっ?知らないけど」

昨日の告白言わなきゃ・・・

でも、どこにいるの?

私は旅館の中を探しまくった。

しかし、七瀬くんはいない・・・。

「おい、風夏!」

「如月!ねぇ、七瀬くんは??」

「あいつ留学するってよ、もう行くぞ!」

「えっ??どっどこに??」

如月につれられていくまま、駅についた。

「七瀬くん・・・」

そこには荷物をたくさん持った彼がいた。

「風夏・・・」

「七瀬くん、いっちゃうの?」

自然に涙が出る・・・。

「私・・・ずっと」

バンッ

「七瀬くん・・・?」

「おまえのこと忘れないから・・・」

彼は手を離し、電車に乗る・・・。
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