ミズキカロリー
いつの間にか寝てしまったらしく、ちょうど昼休みにはいたばかりの時間。
急いで男子便所をでると、すぐさま図書室に駆け寄る。
「ミズキぃ!」
静かに歩み寄ってくるゆきみに何故だか僕は警戒心を抱けた。
「大事な話があるんだけど・・・それより、ミズキはどうして教室にはいってくれないの?」
「そんな・・・あたりまえだろ。僕は今みんなに邪魔者扱いされてる」
「そんなことない」
「嘘だ、そんな」
「あたしがミズキに嘘つくと思う?本当はミズキのことが好きなの!」
「言いたかった大事な話ってそれ?」
うなずきもせず、首を横に振ることもなく、目から大粒を流すだけのゆきみ。
言い切ったゆきみの色白な肌に浮かび上がる滴はどうしても拭き取ってあげることができなかった。
そんな自分がどうしても悔しくてもうすこしで肌に触れそうなのに。と思いながらマスカラに馴染んだ黒い滴に立ち向かう。
何か思いやられ、舌で舐めってしまった自分がいた。
ゆきみは目をつむってキスの準備をしているが、残念ながらキスをしたいとは思っていない。
急いで男子便所をでると、すぐさま図書室に駆け寄る。
「ミズキぃ!」
静かに歩み寄ってくるゆきみに何故だか僕は警戒心を抱けた。
「大事な話があるんだけど・・・それより、ミズキはどうして教室にはいってくれないの?」
「そんな・・・あたりまえだろ。僕は今みんなに邪魔者扱いされてる」
「そんなことない」
「嘘だ、そんな」
「あたしがミズキに嘘つくと思う?本当はミズキのことが好きなの!」
「言いたかった大事な話ってそれ?」
うなずきもせず、首を横に振ることもなく、目から大粒を流すだけのゆきみ。
言い切ったゆきみの色白な肌に浮かび上がる滴はどうしても拭き取ってあげることができなかった。
そんな自分がどうしても悔しくてもうすこしで肌に触れそうなのに。と思いながらマスカラに馴染んだ黒い滴に立ち向かう。
何か思いやられ、舌で舐めってしまった自分がいた。
ゆきみは目をつむってキスの準備をしているが、残念ながらキスをしたいとは思っていない。