彼とアタシの1週間
西院くんはアタシが
意味不明って顔してるからか
同じ言葉を繰り返す。
「だから二の腕の・・・」
思わずアタシは彼の続きの
言葉を打ち消すように
大声で怒鳴った。
「さ・・・触ったことも
あらへんくせに何言うてんのっ!」
彼は顔をしかめながら言った。
「そんな大声で言わへんでも
聞えるって・・・」
アタシはそれでも頭ん中が
ぐちゃぐちゃのまま
それでも
さっきの彼の言葉を
思い出さないように
必死になって
何かを言おうと彼を睨みつけた。