たんぽぽ

「確かに、遅刻したのはあたし。それは悪いと思ってる。
でも、なんで勝手に疑われて、殴られなきゃなんないの??
少し遅れただけで着信は10件以上。
連絡は分刻みじゃなきゃいけない。」


そう。
確かに10分でも何分でも、遅れたのはあたし。
だから謝ったし、悪いと思ってる。

「他に男作ると思う?
そんな人だと思ってたの?
あたしはこうすけのモノじゃないよ･･」

こうすけは、心配してくれてるんじゃない。
ただ、あたしのことを信じてないだけ。

「あたし･･･もうムリ。こうすけといると疲れる」

思わず言ってしまった一言。

自分でも思ってた以上に
限界だったのかもしれない。



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表紙・目次

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