王国ファンタジア【ララミーの民】



「フェニックス、ドラゴン退治の召集のことは知っておるな。わたしの部族からは翁会(おきなかい)でそなたに行ってもらうことになった。行ってくれるな?」



「はい、行きます。あたしがドラゴンの首を持って帰ってきますよ」



族長は、村の宝の宝剣の鞘を引き抜いて、フェニックスの手首と自分の手首を軽く傷つけ、流れでた血を合わせてララミーの民の神にドラゴン退治の成功を祈った。



ドラゴンの被害が甚大で緊急に召集ということなので翌朝、王都に赴けて出発することになった。



他の民の者の背に乗って王都へ行くことも出来たのだが、フェニックスが歩いて行く主張した。


これからは自分の力だけでやっていくしかないじゃない。


フェニックスは決意を固めた。



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