大好きだった人を忘れる法則
「ていうか今何時だと思ってんだし。」
カーテンを開けて朝日に文句をいいながら、私の1日は始まった。
ふと机に目をやると
真っ白で綺麗な封筒が置いてある。
表には、『まみやみさちゃんへ』
と私の名前がでかでかと書いてある。
裏には、『たかすぎりゅうより』
とこれもまたでかでかと書いてある。
これは、私の宝物で、美しい過去の思いでの一つ。
でも、私が意味のない失恋を繰り返しているのも、この思い出のせい―。