半分の恋~Half of love~
(ピンポーン)


「はい」
ちょっと風邪気味なさゆりの声だ。


「みんなで来たよ~ん」


「えっ!?ちょっ着替えてくるからちょっと待っといて!」



き…着替え?!思わず変な妄想をしてしまった自分が嫌になった。


(ガチャッ)


「お待たせー」


「熱は下がったん?」

ぼくが言いたかったことを山田に言われてしまった。


「うんだいぶ下がったからもう大丈夫だよ。」


「よかったー結構心配したんだよっ」


「…本当?笑」


「ひどっ笑 それにさゆりが来ないと話し合いに気合いが入らない人がいるのよねぇー安田!」


「はぁ!?知らねぇよ」


「じゃあ私がこなくて嬉しかったんだ?」


木ノ下が頬をふくらませ軽くおこった。


「なわけないだろ。サミシかったヨー」


「なんで棒読みなのよー笑」


「まぁまぁ立ち話もなんなんで家に入りましょーや♪」


山田って仕切りたがるなーと思いながら階段を登った。
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