半分の恋~Half of love~
よけいなことすんなよ、と思いながらも心の中でガッツポーズをしているぼくがいた。
でもお互い緊張して何を話していいかわからず、気まずい空気が流れていた。
これではいけないと思い、何か話そうと必死になって口を開いたその時、
「ねぇ、きのちた!?」
最悪だ。よりによってかんでしまった。
「……クス」
「わ、笑うなよ」
「アハハハハハ」
ぼくらは笑うしかできなかった。
でもそのおかげでさっきまでの気まずい空気はもうなかった。