半分の恋~Half of love~

教室に戻って人目を気にしたのか、二人の手は自然に離れた…。


「ねぇ、さゆり」


「ん?」


「お、オレ…いやその…看板ってどのくらいの大きさ?」

いつか考えていた告白という言葉が一瞬ぼくの脳裏をよぎった。

けどぼくはそれを無理矢理抑え込んだ。


「?…えーと、だいたい三枚分くらいかな」


「よしっやるか!」


看板作りに入ったのはいいものの作業に集中しようとすればするほど、告白という言葉がぼくにまとわりついていた。


そして文化祭週間は看板作りや試食などをしているうちに3日があっという間にすぎた。
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