半分の恋~Half of love~

―文化祭当日――

急いでいたぼくは朝ごはんも食べずに家を出て文化祭の始まる30分前に学校に着いた。


「あれ!?来るのはやっ」


「おーさゆりもはやいじゃん!とにかく最終チェックしよっ」

こうして最後の作業を行った。

「はぁー。今日これが終わるともう準備は終わりね…」

誰が見てもわかるくらい悲しそうな顔をしていた。


「さゆりっ」


「ん?」


「これ以上にないってくらいさ…楽しもうぜ」


「うん♪」

この文化祭がとても楽しめると思っていた。

多分あの頃のぼくは調子に乗っていたのかもしれない…。
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