半分の恋~Half of love~

「おばちゃん、肉うどん大盛りで急いで!」


「あいよ~」


肉うどんを食べているとき衝撃的なものを見てしまった。


「ちょっと離してよ、もうちゃんと別れたじゃん?」


「オレはそんなの納得してねぇ!」


ぼくは唖然としていた。


さゆりと見知らぬ男がしゃべっていた。
もちろんぼくのはしは止まっていた。


「わ…私は他に好きな人ができたの。だから帰ってよ!」


「誰だよ、そいつ」


「関係ないでしょ。言ったからってどうなるの?もういい加減にしてや」


男が黙って帰っていくのをぼくはただ見ることしかできなかった…


ぼくはさゆりに気付かれないようにそーと持ち場に戻った。
< 32 / 44 >

この作品をシェア

pagetop