薔薇の王女
「そのお腹の子の父親は…私の父上ですか?」

私は震える声で聞いた父上の子であってほしいと願いながら



沈黙が訪れる


お互い何も言わない
風の音だけが聞こえていて



「いいえ…この子の父上はウィリアムです」




< 125 / 625 >

この作品をシェア

pagetop