薔薇の王女
その血の跡を見て背筋が寒くなった。見たことがないというわけではなかったが、やはり間近で見るとなると

俺が唸りながら難しい顔をしてると、アイク団長は急に顔を上げ辺りを見渡した。
「話はここまでだ。二人とも武器は持ってるな、来るぞ!!」

「「えっ?」」

その声と同時に森の中から男達が現れた。顔を黒い布で隠し全身黒い服を着ている、その手には剣や槍、武器を持っていた。

その様子を落ち着いた様に伺ってたアイク殿が

「やはりな、われわれがここを調査すると分かってて待ち伏せをしてたのだな。誰の命で動いている…?」
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