薔薇の王女
それって・・・?

私が意味が分からないって顔をしていると

「実際その物を見て触れて学ぶの。ずっと机と向かっててもつまらないでしょ?」



この人

もしかして私の為に連れ出してくれたの?




誰も自分の事なんて気にしてないって思ってた。



ありがとう


ありがとう、アメリア様


「ありがとう。」

「はい?何かおっしゃいましたか?」

私は今度はちゃんと聞こえるように

「ありがとう!!アメリア様!」


アメリア様は優しく笑い

「ふふっ、いいのですよ。さ!授業を始めましょうか?」

「はい!!」








それからアメリア様は授業の日は毎回外に連れ出してくれてね、私も学ぶという事に嫌気がさしてたのに嫌じゃなくなったの。




そしてあなたの事を聞いたのよ。
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