薔薇の王女
「それが私が最後に見たアメリア様だったの…」

私は何も言えずただ話を聞くしか出来なかった

フィナ様の目にもいつの間にか涙が滲んでいる。

「だから、だから私はあなたの友人になりたい…!アメリア様が私とあなたを出会わせてくれたの!」

そう言って手を差し出してきた。私は少し戸惑いながらも

しっかりと前を向き

「ありがとう、フィナ様…」

その手を力強く握った。
< 226 / 625 >

この作品をシェア

pagetop