薔薇の王女
厨房に着くとフィナは近くの壁にかかってたエプロンをヒョイってとり

「はい!クレアこれ来て!」

ポイッって投げてきたから私は慌てて受け取り腕を通した。
「ちょっとそこのシェフさん、私達焼き菓子を作りたいんだけど材料お願いできるかしら?」

私がエプロンを着ている間にフィナは厨房にいるシェフに何か話している。

シェフは頷くと何人かに指示をし卵やら小麦粉やら持って来てくれた。

「さあ、クレア!お菓子作るわよ!」

「う、うん。でも何からしたらいいか…」

私は初めてみる料理器具に驚いた。

「じゃあまず卵を割って混ぜて。この大きい容器にね。」

すっ、と底の深い容器を渡してくれ私は卵を何個か持ち割ることにした。

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