薔薇の王女
陛下はまだよく分からないのか首を傾げて聞いている。

「つまり、プロテスタント信者が根絶やしにされる恐れがあるのです。陛下が信じてこられた宗教団体や信者達が殺されるかもしれない…」
その言葉に顔を青くしてエドワードは狼狽する

「それは駄目だ。父上の代からこの国はプロテスタント教であるのに・・・じゃあフィナを僕の次に王になれるようにしたらいいんだね?」

くっくっくっ

こんなにもあっさり計画が進むと少々拍子抜けするな

まぁいい


「その通りでございます!!さすればこの国の宗教はプロテスタントのままであり続けます。」

「分かったよ、遺言書を貸して?」


私が渡すとエドワードは自分の王位を全てフィナに継承すると書き換えた。




「これでこの国の宗教はプロテスタントのままであり続けます。では、陛下はもうお休みくださいませ…お身体をお大事に。」

「ありがとう、ウィリアム叔父様。」

そう言い再び眠りについた。

私はそれを見届けると部屋を後にし







これで計画は全て上手くいった




後はエドワードがいつ死ぬかだな…





くっくっ…笑いが止まらんわ

もうすぐ


もうすぐこの国の富は全て私の物になる


このくだらん宗教の争いを終わらせれる



「さぁて、今宵は久々に飲むか…」








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