薔薇の王女
私が黙ってると手をギュッと握って

「そんな悲しい顔をしないでくれ。俺は・・・昔から兄達に比べられてきて、兄達も俺を馬鹿にしてたから。」

何でお兄様達はセシルを馬鹿にするの?

こんな優しい人を

「でも父は俺の事を理解してくれていた。母も大切に愛してくれた、だから俺は・・・すまん、関係ない話を・・・」

セシルは首を左右に振りながら頭をかき
握ってた私の手を離した。
< 249 / 625 >

この作品をシェア

pagetop