薔薇の王女
「俺は小さい頃母にこう言われた『たとえこの身体がなくなっても貴方を見守り続けるからね』ってな。」

手を離し私の肩を持ち

「だからクレア様の母上様もずっと見守ってくれてる、クレア様の傍にいて守ってくれてると俺は思う。」

二人の視線が重なる

セシルの見つめる瞳はとても綺麗で


その瞳を見つめたまま

「セシルは優しいね…母は私の傍にいるのね…」

「ああ、いつも守ってくれてる。親ってのはそういうもんだって思う。」


顔も覚えてない母


でも今日のセシルの言葉で少し身近に感じることが出来て




セシル

ありがとう。暖かい人
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