薔薇の王女
思わずピンと背筋を伸ばしてしまう、ごくりと唾を飲む音が聞こえる。

ガチャ


ドアを開けギルフォードが入ってきた。

「お、お待ちしていました」

小さい声で両親や乳母に言われた通りのことを言う、でも少し小さくなってしまった。

ギルフォードは何も言わず私がいるベッドに来てドサッと隣に座り

「フッ、叔父にいきなり結婚しろって言われて相手を見たら…まさかこんな乳臭い小娘だったとはな。」

いきなり初対面でそんなこと言われ私は口を開けて止まってしまった。


何っ?この人…失礼な人!!

「いきなり失礼な人ね!乳臭いなんてっ!」

思わずカッとなってしまい大きな声を出してしまい

「私だって…結婚なんてしたくなかったわ!特にあなたみたいな酷い人とは!」

「見かけによらず気が強い娘だな。だか俺にも野望がある、役目は果たさせてもらう。」

グイッって引き寄せるられ

「なにす――」

私は唇を塞がれベッドに押し倒されて

「んっ!!やぁ…」

息が出来ない!息をしようと唇を離そうとするとまた塞がれ

「口づけをするのは初めてらしいな…さすが小娘だ。」

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