薔薇の王女
目を細めウィリアムを見て一息つき

「分かりましたわ。私達は離宮に移るといたしましょう、ただウィリアム?」

背を向け扉に向かって歩く足を止めお姉様は






「その首、大切になさいね。」

一言そう言い放ち姿を消した。


「クレア様も離宮へ。すぐに侍女に準備させます。」


私はサシャに支えられながら部屋を後にして自室に足を進めた。
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