薔薇の王女
自室に向かう途中誰も話さずただ足音だけが響き

部屋に着いて私はベッドに倒れ込む。

「ねぇ?お母様は病気じゃなかったのね。私を産んだから処刑されたのよね?」
ベッドに顔を埋めたままサシャ達に問いかけ

「そんなこと「でも私がもし男だったら殺されなかったかもしれない、母は私を憎んでたでしょうね?」



母は私を産んだばっかりに首をはねられてしまった。

今思えば周りが頑なに母の事を話さない理由が理解出来るわ。

不思議と涙は出なくて

何かぽっかり心に穴が空いた感じ



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