薔薇の王女
秋の夜風は少し肌寒いけど

今の私にはちょうどいい感じで

「……初めてのキス。あの時はもう頭の中真っ白になってしまったけど…」


セシルの柔らかい唇、力強い腕


あの時のことを思い出すとまた顔が赤くなるのが分かる。

「こんな時フィナがいてくれたら。そうだ、女王陛下に会いたいって言ったら会わしてもらえるかも。」

明日、相談してみよう


フィナとはフィナが女王として即位して以来会っていない

女王となると前みたいに気軽に会ったり出来ず、またウィリアムが私達姉妹をよく思ってないからと聞いた。

「フィナ結婚上手くいってるかな?親友だから心配だわ」







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