薔薇の王女
レオが部屋から出て行き一人になった私は

部屋に飾られている父の肖像画の前に立ち

「お父様、私は明日この国の女王として即位する為に戦います。私こそが女王としてふさわしいでしょ?」

話かけてももちろん答えは返って来ず、ただ自信に満ち溢れた顔をした父が描かれているだけ。


今まで溜めてた言葉が口から出て


「母を裏切ったあの女も憎いけど…母を捨てたあなたも憎い!!あなたが愛したカトリーヌの一族を消してあげるわ!!!」



そう、邪魔するなら誰だって容赦しない

あの男の首を必ずはねてやる!!
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