薔薇の王女
「メアリ様による反乱にございます!!申し出によるとフィナ女王陛下の退位、そしてウィリアム様あなたの身柄の引き渡しを要求すると!!」
それを聞き青ざめた顔のウィリアムやざわめきはじめた側近達…
何故なのかしら?
自分でも怖いくらい落ち着いている。いずれはこうなると分かってたから?
人形でいるのが疲れたから?
「ウィリアム、こちらに勝機はあるの?」
「いえ…こちらの兵はあちらの半分以下。攻められれば恐らくは全滅かと…しかし!!フィナ様は正当な後継者であられるのに!!クソッ!」
爪を噛みながら落ち着かない様子で外を見たり叫んだりしてる
ここで要求を拒否してしまうと皆殺されてしまう
それだけは
それだけは駄目!!
「ウィリアム…要求を受けましょう。私達に勝目はありません。」
「女王陛下!!しかし!!」
王座から立ち、部屋に響き渡る様に
「無駄な血を流すことは許しません。これは女王としての命令です!!メアリ様の要求を受けます。」
ギルフォードは何も言わず私の隣にいてくれ、それがまた何故か嬉しく思ってしまった。
力なくその場に崩れてしまったウィリアム
私が自ら命令をしたのはこれが最初で・・・最後だったわ