薔薇の王女



チラッと外を見るともう暗くなっていて
塔の周りは反逆者達が逃げ出さない様に堀で囲まれており、その水の色は黒くまた悲しく見える

私がレオナルドと話している間ギルフォードは黙って椅子に座っていて

「ギルフォード、私と結婚したばっかりに…ごめんなさい」
頭を下げて夫に謝る
私と結婚しなかったらギルフォードは捕まらなかったかもしれない

そう思うと…

「こんなはずじゃなかった…」


「王になりたかったのでしょ?結局はウィリアムがその立場だったけど」






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