薔薇の王女
抱きしめた腕を離す。

フィナは少し間を置き口を開き


「クレア…私もう知ってるの。明日ギルフォードと共に処刑されること。」



そう言うフィナは驚く程落ち着いていて、もう覚悟は出来ている感じだった


「フィナ……全てはウィリアムが悪いのに何で?何でフィナが殺されないといけないの?」


そうよ、何でフィナが巻き込まれなきゃいけないの?

まだ17だよ?全て大人達の都合を押し付けられたのに


「クレア?」


「えっ?」
< 357 / 625 >

この作品をシェア

pagetop