薔薇の王女
その言葉を合図に処刑の邪魔にならぬ様髪を短く切られ

目隠しを付き添いの侍女に頼もうとした

でも侍女は泣き止まずそれどころじゃなくて


私は自分で目隠しをする


その瞬間全ては闇につつまれ真っ暗になり急に不安になった

「台は?台はどこにあるの……?」


手探りで台を探すけど見つからない


誰か


誰か



教えて




すると


「うっ…うっ…フィナ様こちら…です…」


泣きながらも侍女が私の手を取り台の首を乗せる窪みまで導いてくれた
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