薔薇の王女
第五章 凍りついた心














「クレア様…」





「………」









「クレア様!!」








「はい」






「もう行きましょう…ここにいても」




「ここにいてもフィナ様は生き返りません…」



そう言われても私はただ処刑台を見つめたまま


広場にはもう誰の姿もなく、全て片付けられ残されてたのは首切り台のみ



でも敷いてある藁は残ったまま


ギルフォードとフィナの血を吸い赤く染まったもの
< 375 / 625 >

この作品をシェア

pagetop