薔薇の王女
第五章 凍りついた心
「クレア様…」
「………」
「クレア様!!」
「はい」
「もう行きましょう…ここにいても」
「ここにいてもフィナ様は生き返りません…」
そう言われても私はただ処刑台を見つめたまま
広場にはもう誰の姿もなく、全て片付けられ残されてたのは首切り台のみ
でも敷いてある藁は残ったまま
ギルフォードとフィナの血を吸い赤く染まったもの