薔薇の王女
会議も終わり、皆部屋から出ていく

私も席を立ち出て行こうとしたら

「クレア、お前は残りなさい」

「はい、わかりました」


立ち上がりかけた腰をまた椅子に下ろす
陛下は書類を見ながら私を見てまた書類を見る


私はどうしていいか分からずただ座ったまま…


「お前には、近日スペインから来られるフェリンペ王子を港まで迎えに行ってほしい」


お姉様からのお願い?私に…?

「それは…私にですか…?」


思わず声が震えてしまった

お姉様からお願いなんて初めてだから

嬉しくて
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