薔薇の王女
そんな様子を見ながら

この国の港に着いた


地中海を挟んでむこうにある国からくる王子


海の近くいるせいか潮の香りもして



せっかく来たからちょっとのんびりしよかな






って思ってたのに









「ふざけるな!!ガキめ、こっちに来い!!」




ガランと海沿いに積んであった木箱が落ちる音がして




「もう…せっかく何もないって思ったのに」









侍女と兵士を連れて音のあった方に行くと


首根っこを捕まれた少年と大きな男がいた





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